22日夜、およそ2時間の間に地下鉄の運転士が乗客から暴行を受けるという事件が相次いで3件起きた。
ニューヨーク州都市交通局(MTA)によると、同日午後8時30分ごろ、マンハッタン区ローワーイーストサイドのエセックス通り駅に停車した地下鉄J線の操縦室に男が侵入し、運転士の顔面を殴った後、止めに入った複数の乗客を殴り逃走したという。運転士はプレズビテリアン病院に搬送され手当てを受けた。同9時25分ごろには、ブルックリン区イーストニューヨークのユークリッド・アベニュー駅で、停車したC線の運転士が酒に酔った男にビールの缶で右腕を強打され、制服にビールをかけられるという事件が起きている。また、同10時15分ごろにはクイーンズ区のコートスクエア駅のプラットホームで、G線上り電車の運転士が何者かに顔面を叩かれるという事件が起きた。運転士はマウントサイナイ病院で手当てを受け、既に退院している。いずれの事件でも、容疑者は逮捕されていない。
運輸労働者組合、ローカル100によると、最近運輸労働者への暴行事件が頻発しているといい、運転士や車掌とともに乗車する警官の増員や、深夜の駅清掃作業員を保護するための巡回など、警官による職員保護の強化が求められている。