ヴェリタスアカデミー

緑あふれるママロネック、ハリソン駅から閑静な住宅街を南にまっすぐ抜けたハリソン通りに位置する、ヴェリタスアカデミー ニューヨーク校。毎年日本の難関中学に帰国生として多くの合格者を輩出する、いわゆる進学塾だ。帰国入試を視野に入れた生徒たち、またその保護者たちから信頼の厚い同校の魅力に迫る。

学ぶ力で子どもに自信を


ヴェリタスアカデミー ニューヨーク校では小学2年生〜中学3年生までの生徒を、日本の学年を基準に教えている。国語・社会担当の田辺賢治先生(北米責任者)、数学科主任・理科担当の酒巻敬一先生、そして英語担当の樋田悟先生の3人体制で、受験に必要な科目を、時に熱血、時にユーモラスに、根気強く指導する。大抵の子どもが「嫌い」な勉強を、個性豊かな先生たちが熱意を持って教え、長時間机に向かうことがままならない低学年の子でさえも、ここに来たら楽しみながら「学ぶ力」をつけるという。本当の「学力」とは「自ら学ぶことが常にできる力」のことであり、それを提供するのが同校のサービスの重要な部分だという。
いずれ受験をするしないも、保護者の仕事の都合でいつ帰国するのかはっきりしないのが、ここのエリアで暮らす日本人家族の共通した悩みでもある。では子どもたちはいつどのような勉強をすればいいのか? 例えば、こちらに来たばかりの時は英語の勉強が大変なのでそちらに集中、英語に慣れてきた翌年からは日本の勉強も並行、そして3年後に帰るとしたら受験の可能性も見えてくるので両方に注力する、といった具合に、生徒の今と未来の両方を視野に入れた独自の授業プログラムで、子どもの学力を徐々に伸ばしていく。
日米の教育を比較してみると、米国の方が「考えさせる」という点でレベルが高いと田辺先生は分析する。同校の先生はみな日米両国での指導経験を持ち、それぞれの勉強の進め方の良いところ・悪いところや学校と塾の勉強の連動性なども熟知しているため、いつ環境が変わっても子どもたちが勉強で遅れを取るなど困ることのないよう、先々まで考えて日々授業を進めている。多角的な視点から考えられた授業のプログラムが、後々子どもたちの自信にもつながるのだ。

「わからない」ほど成長できる

「次にどうする?」という部分の指示がないとできなかったり、何よりも間違えることを恐れる傾向が強い子どもたち。日本人の性質であることは否めないが、この「わからない」を素直に堂々と言える生徒こそが確実に伸びる。生徒自身もそれについては分かっているが、実際に行動するのはなかなか難しいという。「どうやって生徒に質問をさせるかが腕の見せ所」と三人の先生は口を揃える。「日米での経験を持つベテラン教師を揃えているので、ここへ来たら大腕を振って、分からないところを質問できる。そこできちんと理解する。その繰り返しが一番意味のあること」と、三者は生徒たちに「間違えること」の大切さを説いている。
それを形にしたものが同校の売りでもある「質問教室」だ。分からないところを質問として持って来て、ここで先生を目の前にして問題を解くことに集中し、静かに自習をすることもできる。この教室は生徒たちに大変好評で、予想以上に「分かりたがっていたのだな」という生徒たちの意欲を感じられる場でもあるという。質問教室を通して次第に授業でも「わからない」を言えるようになったら、それが生徒たちの成長の証。塾は成績を付ける機関ではなく楽しみながら良い授業を作っていく場所であり、だからこそ信頼関係がなければ質問しづらい。ニコニコしながら間違えられるようになって、「いい質問ができたな」と返される理想の教室が、同校では少しずつ定着し始めている。
勉強するうちに立ち止まることはたくさんあり、受験勉強にも立ち止まりは大切。そして立ち止まった分だけ次のステップに進んで行けるのが勉強である。つまり近道がないのが勉強だ。ヴェリタスアカデミーでは3人の先生が、生徒たちの「わかりたい」に寄り添い、「わかった」まで全力で一緒に取り組んでくれる。

信頼関係を大切に
田辺先生

国語・社会担当(北米責任者)

「3〜5年は短く聞こえますが、塾に通う年数としては長くもあります。過去には小3〜中3まで教えた子もいて、子どもの成長を見られるのもこの仕事の醍醐味。夏期講習なんかは朝から晩まで、保護者よりも会っているなんて思うことも」と、生徒のお父さん的存在である田辺先生。補習塾と進学塾に分けるとすればヴェリタスは進学塾だが、わからないところを教えるという〝本質〟をやればいつもの勉強でも受験でも勝負できる。そうやって関係を作っていきたいと、生徒たちとの信頼関係を大切にしている。「僕も年を重ねて貫禄が出てきたかな?なんて(笑)。そういう意味では頼って欲しいですね」と安心感を与えてくれる先生だ。生徒からは「やさしくておもしろい先生」と人気者。
ヴェリタスだからこその成長は?
間違えることをいとわなくなった子どもたちがいる。どんな問題が出るのか楽しみながら試験を受けに行った子どもを見て、勇ましいなと思った。長い人生どこかで自分を試されることは絶対に出てくる。それを前向きに捉えられる工夫ができるようになったことが成長です。

二回目なりの強み
酒巻先生

数学科主任・理科担当

甘い時は甘く、厳しい時は厳しく。酒巻先生はあくまで〝教える場所〟であることに徹底している。「こう見えても厳しいですよ。みんなおっかながっているのでは(笑)?」ニューヨークで教えるのは二度目で、一度目は帰国子女となる子どもたちへ勉強を教えることに対しプレッシャーを感じ、うまくいかなかった過去がある。しかし、結局どこにいても子どもたち、またその保護者たちも同じだということに気が付き、今では両方の良いところをミックスしながら教えられるのが酒巻先生の強みだ。「毎日何をやったのかを生徒に記録させる『説明ノート』は、一生の宝物になるはず。火事があってもこれだけは持って逃げろなんて冗談も言うほど、後々大切になるものだと確信しています」。また、「生徒との合言葉は『ニューヨーク一は世界一』。この場所で一番になれれば君たちは世界で一番になれると生徒たちに伝えています。数学に関してはニューヨーク一の先生に教えてもらっているので、世界一にならない訳がない!」と心強い言葉を聞かせてくれた。
なぜこの仕事を?
この仕事をはじめて20年以上経った今もわかりません(笑)。しかし、米国では塾の講師は日本以上に信頼され、必要とされる存在だということを日々感じ、責任感とやりがいは日本の何倍もあります。無形のサービスだからこそ、ヴェリタスを選んだ生徒たちへそれに値するものを返さなければならないと思っています。

英文法ならおまかせ
樋田先生

英語担当

2014年4月にニューヨークに赴任してきた樋田先生。海外で教えることは初めてだというが、日本の大手、早稲田アカデミーで教鞭を執ってきた、受験英語のエキスパートだ。「こちらの生徒たちの英語のレベルはもちろん素晴らしい。しかし常に上を見せていかないといけないのは大変です」と言いつつも、目の奥に自信をのぞかせる。日本で教えていた時も帰国子女は何人かおり、彼らとの経験を通して、今後教える生徒のためにも米国での指導歴も必要だと感じ、ニューヨーク赴任に挙手したという。受験カリキュラムは大人目線で作られた問題も多いので、英語を学びながらも大人の視点を持てることは、ヴェリタスならではと説明してくれた。「この仕事をはじめて、信心深くなったかな?受験の前など何かにつけてお守りに頼りたくなったり…」。受験の時には生徒と一緒にハラハラしているそう。
樋田先生の授業の売りは?
ぼくの授業の売りは「文法」。会話という点ではさほど重要視されない英文法でも、帰国、そして受験を視野に入れると無視できないものです。正しい文法あってこその語学。それが後々受験英語のニーズとして一番高いエッセイにつながってくるし、表現力なども文法の中で学べること。いかにお題から自分の経験を盛り込み、「想像力がありますよ」とアピールすること、また、エッセイの評価に加わるネイティブスピーカーにとっても読みやすい、滑らかな文章を作れるよう指導しています。

2015年度合格実績

中学
○頌栄‥‥‥‥‥‥‥‥1名
○白百合学園‥‥‥‥‥1名
○東京農大第一‥‥‥‥1名
○洗足‥‥‥‥‥‥‥‥1名
○渋谷教育学園幕張‥‥1名
高校
○桐蔭(理数科)‥‥‥‥3名
○市川‥‥‥‥‥‥‥‥3名
○国際基督大学‥‥‥‥1名
○早稲田実業‥‥‥‥‥3名
○早稲田大学学院‥‥‥2名
○早稲田本庄‥‥‥‥‥2名
○慶應志木‥‥‥‥‥‥2名
○慶應義塾‥‥‥‥‥‥3名
○慶應湘南藤沢‥‥‥‥2名
○慶應女子‥‥‥‥‥‥1名
○慶應NY‥‥‥‥‥‥1名
○桜丘‥‥‥‥‥‥‥‥1名
○栄東‥‥‥‥‥‥‥‥1名
○東京学芸大学‥‥‥‥1名
○都立日比谷‥‥‥‥‥1名
○県立豊橋東‥‥‥‥‥1名


ヴェリタスアカデミーニューヨーク校
1600 Harrison Ave. Suite 103 Mamaroneck, NY 10543
Tel : 914-698-1100 Mail : ghnyct@nyveritas.com
Website : www.nyveritas.com