〝ニューヨーカー=コーヒー〟と言っても過言ではないほど、コーヒーラバーの多いニューヨーク。このほど、ニューヨーカーの大好物であるコーヒーを、1日に4杯以上飲むことで、がんによる死亡率を下げ、大腸がんの再発を防ぐ効果があることが明らかになった。
ダナ・ファーバーがん研究所の研究員らは、大腸がんの進行度を表す5段階ステージにおいて「ステージ3」の大腸がんと診断され、手術と化学療法による治療を受けた患者約1000人を対象に実験を行った。被験者たちは、化学療法を受けている間と、その後1年間の食事に関しての質問に回答。研究グループはそのデータから、カフェイン入りコーヒーの摂取量に注目した。
1日あたり約460ミリグラムのカフェイン(コーヒー約4杯分相当)を飲む被験者は、がんが一時的あるいは継続的に縮小した後、再発する確率が42%低下し、がんにより死亡する確率が33%低くなったことが分かった。また、1日あたり2〜3杯のコーヒーを飲む被験者にも再発率や死亡率の低下が見られたという。しかし、1杯か全く飲まない被験者には、何の変化も見られなかった。
同センターの研究員によると、大腸がんの再発は治療後から5年以内に発見されることが多く、とくにリンパ節にステージ3のがんが見つかった患者の再発率は35%にもなるという。また、「日常的にコーヒーを飲んでいて、大腸がんの治療を受けている人は、コーヒーの摂取を続けてください。コーヒーを全く飲んでいなかったが、健康のために飲もうと考えている人は、まず医師に相談してください」としている。医師が、大腸がん治療の一環としてコーヒーを勧めるまでには至らないが、今回の結果はその確信に一歩近づいたと言える。
さらにコーヒーには、体にうれしい要素が沢山あることが過去の研究から明らかになっている。①明るい気持ちになる。コーヒーを4杯以上飲む人は、そうではない人に比べて鬱になる可能性が約10%低い②ストレス解消ができる。香りを嗅ぐだけでも、睡眠不足がもたらすストレスを軽減させる効果がある③脳の健康を保つ。アルツハイマーを防止できるわけではないが、発症率を下げ、発症を遅らせることが可能ーなど。さあ、今日もコーヒーを飲もう!
参考:www.dana-farber.org
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