ニューヨーク市保健衛生局(DOH)は26日、青少年肥満撲滅プログラム「アワー・ボイスNYC(OurVoiceNYC)」を開始した。
同プログラムでは、13〜19歳のボランティア100人が2階建てバスに乗り、ブルックリン区の区会館、ブロンクス区のヤンキースタジアム、マンハッタン区ハーレムのアダム・クレイトン・パウエルプラザやタイムズスクエアを訪問し、同世代の若者らに健康についての助言をする。各所でボランティアらは、不健康なジャンクフードの摂取へと導く過剰な広告と、それらの食品を摂取した場合の長期にわたる健康被害について道行く人と語り合う。
市の最新データによると、18歳未満の学生の11.8%が肥満で、そのほとんどが黒人またはラテン系の未成年者だという。この背景には、マイノリティーが多く暮らす地域でのジャンクフードの広告の氾濫が影響しているものと考えられる。同局によると、若者たちは1日におよそ13の飲食物の宣伝をテレビCMで見せられ、食品業界企業の一部は飴やガム、スナック、甘味飲料などの広告をマイノリティー地域で増やしているという。
同局のメアリー・バセット局長は、「若者は、健康についての話題になると同世代の言うことをよく聞く。健康運動家として訓練された若者が、同世代の若者に甘味飲料の危険性を訴え、地域を変えていく」と述べた。