海に「浮かぶ新鮮食材の森」 NYで建設計画案が浮上

 このほどニューヨーク市で「浮かぶ食材の森」を建設する計画が進められている。
 縦50フィート(約15メートル)、横80フィート(約24メートル)の“浮かぶ森”は、ポート・オーソリティ(ニューヨーク・ニュージャージー州港湾公社)が所有する貨物コンテーナーでできている。屋根がドーム状になっている森の中ではブルーベリーやチンゲンサイなどが栽培され、それらを直接収穫して購入することができる。浮かぶ森は、ニューヨーク市付近の港に今後就航していく予定だという。
 この計画はブルックリン区在住のアーティスト、メアリー・マッティングリー氏によって発案された。彼女は地元紙の取材に「この浮かぶ新鮮野菜の森に直接足を運んでもらうことで、体に優しくヘルシーな食材を手に入れることに興味を持ってもらいたい」と話す。
 マンハッタン区では公共の場での植物栽培は禁止されているため、「栽培園を設置するのは水上しかないと思った」とマッティングリー氏は述べている。彼女はこの計画を革新的と考えており、「維持費もかからないこの運送方法はこれからの水上の建設のあり方を変えていくだろう」と話している。