エキゾチックなトルコ料理をUESで
1987年からアッパーイーストサイドに店を構える「USKUDAR」は、本場のトルコ料理を提供するレストランだ。西洋と東洋の文化が入り混ざり、世界三大料理の1つとも言われるトルコ料理は、一体どんなもの? 同店で自ら料理を作るオーナーのイブラヒムさんが、トルコ料理に馴染みがない人にもおすすめの料理を紹介してくれた。
まずはトルコの家庭料理代表、「Spinach tarator(10・95ドル)」。クリーミーなヨーグルトの中に細かく刻まれたほうれん草が混ざったヨーグルトで、パンにつけて食べるのが一般的だが、まずはヨーグルトだけを味わってみよう。なめらかで口当たりの良いヨーグルトの中に、少し歯ごたえが残るように茹でられたほうれん草の食感がアクセントを与える。濃厚なヨーグルトはそのままでも堪能できるが、絞ったレモン汁をかけて食べると、レモンの酸味がクリーミーなヨーグルトと融合して上品な味に変わり、ついつい何度もパンに手を伸ばしてしまうおいしさ。
「Mucver(10・95ドル)」はユニークな野菜料理。ズッキーニを細かく刻んでハーブなどを入れて混ぜ、小麦色になるまでフライしている。ズッキーニのパンケーキかハンバーグといったところ。油っこさが気になる場合は、粘り気のある特製ヨーグルトをつけると、さっぱりといただける。
ボリュームたっぷりでメーンにぴったりなのが「Kofte(17・95ドル)」。こちらはラムのひき肉にたまねぎとスパイスを混ぜて焼いた料理。ミディアムに焼かれたラムは香ばしさと歯ごたえがしっかりあり、特有の臭みはない。たまねぎの甘味で味付けがされているので、そのままでも十分に味わえる。表面を焼いて甘さが引き立つトマトや、オルゾ(米型パスタ)が入ったバターライスとの相性もなかなか。
食事の際はトルコのビール「EFES(7ドル)」も忘れずに、とイブラヒムさん。薄味ですっきりした味わいながらほんのりと苦味が残る、トルコで最もポピュラーなビールだそう。
ユスキュダルとは、トルコの大都市イスタンブールの港町。ヨーロッパとアジアの境目とされるボスボラス海峡に面した港町の、エキゾチックな雰囲気にちょっぴり浸りながら食事を楽しんでみては。週末は満席になることが多いので、予約をおすすめする。
USKUDAR
212-988-4046
1405 2nd Ave (bet 73rd & 74th St)
www.uskudarnyc.com
月〜日:12pm-10:30pm