ウエストチェスター郡マウントバーノンで8月28日、ニューヨーク市警察(NYPD)の覆面捜査官が撃った流れ弾に当たった、事件に無関係の男性が死亡するという事件が起きた。
拳銃密売人のジェフリー・アリスティ被告(28)から「銃を売っている」との連絡を受けた、客を装ったNYPDの覆面捜査官は、ブロンクス区で同被告を車に乗せ、同被告の指示通りマウントバーノンへ向かった。同日午前4時ごろ、同区ビークマン街とテカムシー街周辺で、車の後部座席に乗ってきた別の男(37)が、覆面捜査官の頭部にBB銃を突きつけ金銭を要求し、捜査官から金銭を奪うと車外へ逃げた。捜査官が援護の警官に合図を送った後、車から降りて逃走する男を制止しようとしたところ、アリスティ被告に銃を突き付けられたため、住宅街であるビークマン街とピーズ通り周辺で銃撃戦となった。
警官が発射した銃弾が3発、逃走した男の胴体に命中し、男の後ろに立っていた無関係の通行人フェリックス・クミさん(当時61)の胴体にも当たった。2人はジャコビ・メディカルセンターへ搬送され、クミさんは翌日、同病院で死亡が確認された。
アリスティ被告らは、規制薬物および不法銃器販売の容疑で起訴されたが、無罪を主張している。