合成大麻「K2」を違法とする条例案を提出した、ニューヨーク市議会議長メリッサ・マーク=ビベリト氏は8月26日、公民権運動活動家で牧師のアル・シャープトン氏が主宰する非営利公民権団体ナショナル・アクション・ネットワークの週次集会に参加し、その詳細について明らかにした。
同条例案の下では、ニューヨーク市でK2を販売した者は最高1年間の実刑および5000ドルの罰金、また最高2万5000ドルの民事上の罰金を科される可能性が出てくるといい、K2を販売する店舗は、閉鎖またはタバコ販売許可の取り消し処分を受けることになる。当局によるこれまでの取り締まりで、1軒の雑貨店から8000袋のK2を押収した例もあったという。なお、製造業者が規制を逃れるために、合成大麻に含まれる成分を変更することも禁止される。
マーク=ビベリト氏は、「われわれは、合成大麻服用により生じる害について知らされている。K2は天然成分から作られたものではなく、安全なものではない」とその危険性を訴えた。市警察(NYPD)本部長ビル・ブラットン氏は先月、ホームレスを中心に市で需要が高まっているK2は、人間を凶暴化させる「兵器化した大麻だ」と警告している。
K2は、マンハッタン区イーストハーレムを中心に流通しているという。