近くを走行しているイエローキャブを呼び寄せることができる新しいアプリケーション「アロー(Arro)」が2日、利用開始され、「ウーバー(Uber)」や「リフト(Lyft)」の出現で低迷しているイエローキャブの打開策となるか注目を集めている。
ドライバーと乗客を直接結びつけるこのアプリは、依頼主がアプリを通して依頼すると、近隣にいるドライバーに直接、依頼主の名前と希望する乗車場所が知らされるシステム。その後、依頼主にはドライバーの名前およびタクシーのID番号が通知される。また、アプリにクレジットカード情報を登録しておくことで、支払いもスムーズに行われる。およそ7000台のタクシーで行われたテスト運用を経て、サービス開始に至ったという。
同アプリはマンハッタン区内を走っている約2万台のイエローキャブやグリーンキャブに適応される予定で、ライバルのウーバーやリフトに対抗できる手段になるだろうと期待が集まっている。
ウーバーは、呼べばすぐに車が乗客を拾いに来るその利便性が人気を集めており、その便利さを備えたこのアプリをイエローキャブに導入することで「混雑時は値段が上がるウーバーよりも、割安なイエローキャブに客を呼び戻すことができるだろう」とアロー開発者のマイク・エプレー氏は述べている。