深刻化するニューヨーク市の飢餓問題を多くの人に知ってもらおうと、食料品の寄付を募るキャンペーン「Go Orange to End Hunger」をニューヨーク・フードバンクが1日開始した。
キャンペーンの主催者であるニューヨーク・フードバンクによると、現在約5人に1人の同市民が十分な食料を得ることができない生活困窮者で、40万人ほどの子どもが貧困に陥っているという。この状況を打開しようと始められ、ことしで10年目を迎えるこのキャンペーンは、市民や企業に食料品の寄付を募るというもの。キャンペーンのウェブサイトに参加登録するだけで食料品集めの活動に参加したり、個人でお金の寄付もすることができる。また、企業として従業員にキャンペーンへの参加を呼びかけることも可能で、「社内のチームワークも強まるのではないか」とフードバンク広報担当のシルビア・ダウィ氏は述べている。
このキャンペーンのメインイベントとして、9月8〜11日、マンハッタン区やクイーンズ区、ブロンクス区をフードトラックが巡り、ランチを無料で提供する。17日にはエンパイア・ステートビルもキャンペーンカラーのオレンジにライトアップされるという。