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ニューヨーク市と州政府のサービスや財政について住民側から調査、提言を行う非営利団体シチズンズ・バジェット・コミッションはこのほど、ニューヨーク州都市交通局(MTA)に対し「厳しい財政状況の中で、MTAは路線の拡張より現存の設備修理を優先するべき」との提言を示した。
MTAはことしを含む今後5年間の長期資本計画に関し、未だ130億ドル(約1560億円)の資金源が確保できていない状況にあり、同団体はMTAに対し「新しいものの着手よりも、現在ある問題を解決することの方が重要だ」と述べている。
またMTAの計468駅のうち33駅が現在直ちに修理が必要な状況にあり、これらの修繕を進めつつ全駅の保全を行う業務が優先されるべきで、これを置き去りにして拡張工事はすべきではないとしている。
今回の提言に対しMTAの広報担当者ケビン・オーリツ氏は「MTAの乗客数は大きく増加しており、混雑と遅延の解消のために拡張は必要だ。より多くの乗客に対応するためにもこれを優先したい」と返答した。
一方、市民団体のライダーズ・アライアンスは今回の提言について、「優先課題が修理であることは、市民の声からも明らかで、今回の提言でそれが再び確認できた」と述べている。
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