マンハッタン区地方裁判所は1日、ニューヨーク名物の老舗デリカテッセン「カーネギーデリ」の経営者夫婦の離婚裁判が合意に達したことを明らかにした。
金銭的条件については明らかにされていない。1937年創業の同店を父親から引き継いだ経営者のマリアン・レヴィーンさん(64)は、ガーメント地区でセールスマンをしていた夫のサンディー・レヴィーンさん(73)と25年前に結婚したが、同店のマネージャーに就任したサンディーさんが接客係のペンケー・シリチャロエンさんと愛人関係になり金銭を渡していたことを知り、離婚を求める訴えを起こしていた。マリアンさんはまた、シリチャロエンさんに対しても、同店のレシピを盗んだとして別件で提訴している。
マリアンさんはサンディーさんに対し、月額1万1500ドル(約138万円)の給与などを支払っていたが、同店はことし4月、違法なガス管接続が発覚して以降閉店しているため、収入を失ったマリアンさんは手当の支払いを中断している。
マリアンさんは、違法ガス管接続の責任を巡っても同裁判所への出廷が命じられている。同店は数週間以内に営業を再開するといい、マリアンさんは、「離婚裁判に決着がつき、店の再オープンに全意識を集中できるのでホッとした」とのコメントを発表している。