ローワーマンハッタンにあるワン・ワールド・トレードセンター(1WTC)の警備員が14日未明、大手ハンバーガーチェーン「マクドナルド」の店舗で客とけんかになり、男性をナイフで切り付けた疑いで逮捕された。
ブロンクス区に住む民間会社警備員のソウル・プエンテ被告(54)は同日午前3時40分ごろ、ブロードウェーのリバティー通りとメイデン・レーンの間にある同チェーンの店舗で、20歳の男性と口論になったが、男性がフライドポテトを投げつけたことで口論がエスカレートし、店外へ出て殴り合いの喧嘩となった。
同被告はナイフを取り出し、男性の胸部および顔面を切り付けた後逃走したが、20分後に1WTCの2号館があるチャーチ通りとビージー通りの交差点近くにいるところをニューヨーク市警察(NYPD)の警官に逮捕された。同被告は事件当時、勤務時間中だったという。犯行に使われたナイフは見つかっていない。
被害者の男性はベルビュー病院に搬送され手当てを受けたが、命に別状はなく容体は安定しているという。唇に切り傷を負った被告も、ニューヨーク・プレズビテリアン・ローワーマンハッタン病院で手当てを受けた。プエンテ被告に犯罪歴はないという。