刑務所への服役中に音楽と出会い、その後の人生を立派に立て直した男性が出会いの物語と感謝の言葉を綴るイベントが、カーネギーホールで25日に催される。
ロングアイランド出身のダニエル・バーテルズさんは、11歳でアルコールとマリファナを始め、16歳で両親から勘当され、20歳の時に凶器を使用した強盗の罪でニューヨーク市近郊のシングシング刑務所に収監された。
2005年の服役直後は態度も悪かった。しかし、ギターを弾く別の受刑者に誘われて、初めて音楽室を訪れた10年に、彼の人生は変わった。彼はバイオリンと出会い、初心者用の本を読みながら独学で練習を始めた。その後、カーネギーホールの音楽教育プログラム、ミュージカルコネクションに参加し、プロの音楽家からレッスンを受け、刑期が終了するころには同プログラムの慈善コンサートで演奏できるまでに上達したという。
現在クイーンズ区でオーガニックジュース店を経営するバーテルズさんは、「ミュージカルコネクションのおかげで自分の進むべき道を見つけ、まっとうな人生を歩む決心ができた」と笑顔で語る。
イベントでは同プログラムのドキュメンタリー映画が上映され、元受刑者たちのスピーチやディスカッションが行われる。