公共の場での授乳に理解を 授乳中の母親注意される
クイーンズ区にあるフォレストヒルズ図書館で生後4カ月の娘に授乳していた母親が、図書館職員にトイレで授乳を行うよう命じられたと21日付けのデイリー・ニュースに語っている。
シェリー・シンさんは、同図書館の隅で生後4カ月の娘カタリーナちゃんに授乳していたところ、近寄って来た図書館職員に館内での授乳は禁止されているためトイレに行くよう指示されたという。シンさんは授乳用ケープを使用していたのにも関わらず注意されたことを疑問に思い、「前にも同じ場所で授乳した時は注意されなかったし、迷惑はかけていないはずだ」と反論したが、職員はほかの利用者から苦情が出ているとし、執拗にトイレへ行くよう迫った。
ニューヨーク州法では、いかなる場所でも女性が授乳することが認められており、授乳中の母親に対して人目につかないところへ移動するよう指示することは禁じられている。授乳コンサルタントのレイ・アン・オコナー氏は「授乳は普通の行為であり、特別に際立った行為ではない」と話し、公共の場での授乳について理解を促している。
なお、同図書館はその後シンさんに対し個別に謝罪し、「今回不愉快な思いをした人たちにお詫びをする。これからも家族で訪れてもらえる施設であり続けたい」と発表した。