歯を〝きれい〟にするということは、米国では「自分への投資」「ステイタス」でもあり、大企業の役員、ハリウッドスターなどで歯並びの悪い人はいないといっても過言ではない。きれいな歯とは、「歯並び」、「色」と「形」が調和していること。米国で審美歯科医として多くの人に美しい歯を提供してきた歯科医のkyo中村氏に、美しい歯について話を聞いた。
―白くてきれいな歯を手に入れるためには、どんな方法がありますか?
「レーザーホワイトニング」はほかの光線ホワイトニングと異なり、光線を長時間歯に照射する必要はなく、治療中・治療後に歯が痛くなることも殆どありません。トレイを使っての家庭用(ホームキット)ホワイトニングは 使用ジェルが歯茎にも浸透し炎症を起こすこともありますが、レーザーホワイトニングは歯の神経と歯茎を傷めずに短時間で歯を白くすることができます(ホワイトニングの適、不適、結果には個人差があります)。歯の色が生まれつき内面から変色している人には、歯の表面を最小限に薄く削り薄い板状の物でギャップを詰める「ベニア」、一般に歯のかぶせ物として知られる「クラウン」などが適切です。クラウンの場合、セラミック100%の素材を使用すると何年経っても色、輝きを持続することができ、きれいな歯を維持することができますし、虫歯にもなりにくいです。
―白さはどのように決めますか?
当院では必ず患者さんのご希望を聞きます。ナチュラルな白さ、ピカピカの真っ白がいいなど出来上がりの白さは調節できます。私が目指すのは白くて透明感のある歯。顔全体とフィットする、「この人に合う白さ」をクライアントと相談をしてベストな白さを追求します。
―どのくらい時間がかかりますか?
レーザーブリーチングなら1時間くらい。レジン (樹脂系強化プラスチック) のクラウンやベニアならその場で1本あたり1時間くらいできますが、セラミックのクラウンやベニアなら型を取って2〜3週間かかります。
―どのくらい持ちますか?
磨耗するレジンと比較してセラミックは素材も強く、当院で使用するドイツのビタ社製の製品は100%セラミックで、ほぼ半永久的に使えます。1本だけセラミックを入れたい、という方にも対応しています。総入れ歯は普通プラスチックですが、セラミックに変える方もいます。
―どのような人が歯を白くするために訪れますか?
例えば役者や人前で話す方などは、1回で全てをクラウンなどに変えます。また結婚、就職などを理由に来られる方も多いです。皆さん白い歯を持ちたいと思うことが1度はあるはずです。だからできる限り、たくさんの人をきれいな白い歯にしてあげたいですね。生活でも機能して、スマイルが増えて、幸せになってもらえたら私も幸せです。
プロフィール
Kyo Nakamura
工学エンジニアとして企業勤務後、ニューヨーク大学歯学部卒業。ミッドタウンに開業して15年以上、多数の独自の技術は専門の審美歯科と一般歯科において高評。