アッパーウエストサイドとはセントラルパークとハドソン川に挟まれた59〜110丁目までの地域を指すが、その北部96〜110丁目の地域は「アッパーアッパーウエストサイド」と呼ばれ、現在多数のコンドミニアム開発計画が進む注目のエリアとなっている。
アッパーウエストの86丁目より北側の同地域はこれまでいわば手付かずの状態で、プリウォーと呼ばれる戦前に建設されたアパートが立ち並んでいた。しかし2007年に、アリエルイーストとウエストがブロードウェーと99丁目に建設され、これを機に近隣に住宅や小売店が徐々に現れ始めた。
さらに2年後の09年には、コロンバス街の97〜100丁目にかけてコロンバス・スクエアができ、同地域の開発に拍車がかかった。
これについて不動産大手ダグラス・エリマンのフェイス・ホープ・コンソロ氏は「コンドミニアムの階下に小売店と駐車場がある大規模複合施設はマンハッタン区では初めてで、ホールフーズが入居したことからほかの全米チェーンの開店が相次ぎ、地域の利便性が上がった」と説明する。
不動産サイトのストリートイージーによると、14年の同地域の住宅平均販売価格は前年より6%増加し、84万4500ドル(約1億1300万円)になるという。