マンハッタン区ミッドタウンウエストのJWマリオット・エセックスハウス・ニューヨークで28日、日本政府観光局(JNTO)主催の「Visit Japan Tourism Seminar(訪日観光セミナー)」が開催され、安倍首相及び松井秀喜氏、シャーロット・ケイト・フォックス氏などのゲストが参列し、ニューヨークから日本観光の魅力を発信した。
外国人観光客がもたらす経済的効果に着目し、日本の重要な成長戦略の一つとしてインバウンド政策を推進する中、今回のセミナーでは外国人観光客の地方誘客や地域経済の活性化を目的として、魅力ある地方の観光地に焦点を当ててアピールした。
安倍首相は、「日本の観光地は、米国旅行雑誌で世界1位に輝いた京都や世界遺産である高野山だけではなく、日本全国の街、数多くの日本の魅力が皆様をお待ちしている」と、日本政府が展開する「ビジット・ジャパン」事業の一環として地方への観光を促すとともに、「2020年の東京オリンピック(・パラリンピック)に向け、おもてなしの体制をより一層整えていくので、ぜひ来日して欲しい」と力強く述べた。
JNTO理事長の松山良一氏も加わった「日本人から見た日本観光の魅力」、「米国人から見た日本観光の魅力」をテーマにしたパネルディスカッションでは、ニューヨークヤンキースGM特別アドバイザーを務める松井秀喜氏が、地元石川県の観光魅力やメジャーに渡った後に再認識した日本の魅力について紹介。米国出身の女優シャーロット・ケイト・フォックス氏は、出演したNHK連続テレビ小説「マッサン」の舞台である北海道、広島をPRし、四季折々のバラエティーのある日本の各地方都市の奥深さや、各地の郷土料理、日本食の魅力について語った。また、ラーメン研究家のアイバン・オーキン氏、コロンビア大学後期博士課程のクレイ・イートン氏もゲストスピーカーとして、米国人からの観点で日本の地方のおすすめ観光スポットなどを紹介した。
JNTO理事の吉田晶子氏は、「円安で訪日しやすくなっているので、どんどん来て欲しい」と述べた。