ニューヨーク市保健局(DOH)は28日、ブロンクス区で新たなレジオネラ菌感染者が見つかっていたことを明らかにした。
DOHによると、今月21日に1人目の感染者が確認されてからこれまでに、45~75歳までの7人がレジオネラ菌に感染し入院している。いずれの患者も命に別状はないという。全ての患者がレジオネラ菌に感染する以前から何らかの疾患を患っていたといい、免疫力が低下していたため、感染しやすい状態にあったものと考えられている。感染者の氏名などの詳細は明らかにされていない。
感染者のうち3人は同区モーリスパークに住んでおり、ほかの4人は感染前に同エリアを訪れているという。ことしの夏に120人以上の感染者と12人の死者を出した、サウスブロンクスのホテルの冷却塔を発生源とするレジオネラ菌まん延騒ぎとの関係性は否定されている。
DOHは、感染者が出たエリアの冷却塔の検査を既に始めているというが、夏のまん延騒ぎの後、市内にある全てのビルに冷却塔の登録義務を課す新条例が制定されたため、検査作業が容易になっている。
市では年に平均2~7人のレジオネラ菌感染が報告されているが、過去15年間に全国で感染者数が劇的に増加しているという。DOHは、発熱、咳、頭痛、呼吸困難などの症状が現れた場合、直ちに医療施設で検査を受けるよう呼びかけている。