秋は食欲の秋。そしてミシュランガイドの季節がやってきた。タイヤメーカーのミシュラン社が毎年発表するミシュランガイドの「ニューヨーク市レストラン2016」が9月30日、ソーホーのクラシック・カークラブにて発表となった。
昨年2015年版で3つ星を獲得した6つのレストランは、ことしも星を落とすことはなかった。イレブン・マディソン・パーク、ル・ベルナルダン、マサ、パー・セ、ジャン・ジョルジュが選ばれ、ジャン・ジョルジュ氏は、ニューヨーク・タイムズへの取材に対し、「11年間も、この栄誉にあずかることができるとは。本当に光栄なこと」と述べている。シェフズ・テーブル/ブルックリン・フェアは、ブルックリンで唯一の3つ星を持つ店というキャッチフレーズを死守した。
2つ星に輝いたのは、アクアビット、イチムラ、ブランカ、モモフク・コー、ジュンシク、マレアなど計10店。昨年3つ星から2つ星になったダニエルは、ことしも同じ数を獲得した。アレアはことしシェフを変えたものの、星の数は変えずに乗り切ったようだ。ニューヨーク近代美術館横にあるザ・モダンは、昨年1つ星だったところから、星を1つ増やすことに成功した。
1つ星を獲得したのは計60店。テンプラ・マツイ含む9店はことし初めての星獲得となった。ほかには、カゲン、スシ・ヤスダ、ヒロヒサ、カジツなど無形文化遺産にもなった和食が健闘するなか、タイ料理のアンクル・ブーンズなどもリスト入りした。そのほかニューヨークの名店、ノマド、ピーター・ルーガー、ミネッタ・タバーンやジュエル・バコなどが入った。
2016年版ではニューヨーク市にある900ものレストランが紹介され、うち星を獲得したのは76のレストラン。うち10店が初の星獲得の栄光に輝いた。