首挟まれた男性が死亡 故障したエレベーターから脱出試み

 ブルックリン区ウイリアムズバーグの高級アパートメントビルで2日明け方、故障したエレベーターに首を挟まれ、同ビル住人の男性(37)が死亡するという事故が起きた。
 ホープ通りとユニオン街の近くにあるアパートメント「エスポア・ビルディング」で同日午前4時15分ごろ、死亡した男性を含む6人が1階のロビーからエレベーターに乗ったが、エレベーターのドアが閉まらなかったため、数人が階段を使うためにエレベーターから降りた。すると突然エレベーターが急降下を始め、男性はエレベーターから飛び降りようとしたが、今度はエレベーターが急上昇を始めたため首を挟まれ、体だけがエレベーター内に残る形となった。
 一緒にエレベーターに乗っていたルームメイトで友人のモナ・ザリンさんは床のカバーから脱出し、ロビーに駆け上がって、男性に人工呼吸を試すと意識を回復したように感じたというが、駆けつけた救急医療隊により死亡が確認された。ザリンさんによると、このビルのエレベーターでは故障が頻繁に起きていたという。
 ニューヨーク市の記録では、2013年以降同ビルで4件のエレベーターの違反が見つかっているが、既に改善されており、ことしに入ってから違反は報告されていないという。