日本人にとって、少々タブーなイメージを持つ「タトゥー」。先月11~13日、ロングアイランドのCradle of Aviation Museum(航空宇宙博物館)で、ニューヨーク最大といわれるタトゥーイベントが開かれた。これは各国から彫り師たちが集まり、好きな彫り師のいるベンダーでタトゥーを入れることができたり(同意書に署名必須)、トークショーや自慢のタトゥーを披露するコンテストなども開催する。そこでは普段見ることのできないタトゥーの世界が展開されていた。
手彫りの彫り師、タカシさん。手彫りとは、柄の先で針を束ねた棒を持ち、その棒を手で動かして肌に色素を入れる方法で、肌の深いところに色素を入れることができるため、発色と持ちがいいという。日本の伝統的な手彫りと和柄は、会場でも注目を受けていた。
画集にある絵柄がアメリカンロックテイストでもあり、どこかかわいいところやほんのり昭和テイストが漂うものもある洋柄が印象的だった、イルシナプスさん(左)と、ゴウ・スカムボーイさん(中央)。2人とも色使いが独特で、オリジナリティの強いイラストだ。
日本文化が大好きで、奥さんは日本人というスコッティさん。和柄に極彩色をつける、和洋折衷な絵柄を得意とする。日本人にはない色彩感覚で、でも違和感がない絵柄は彼の腕の良さを感じさせる。
タトゥーを入れることに抵抗はあるものの、ちょっとのぞいてみたいという心理があるのも事実。次回は来年4月1~3日、Resorts World Casino NYCで開催予定だという。
自分の知らない世界を見るということも勉強のうち! こういうイベントに足を運んでみるのも、新鮮でおもしろいかもしれない。
イベントHP www.newyorktattooshow.com