散歩中に犬が突然死 射殺の可能性は否定

 マンハッタン区のセントラルパークで6日夜、散歩中の犬が突然死亡するという事件が起きた。
 デビッド・バークさん(65)は同日午後11時ごろ、飼い犬の黒いゴールデンレトリバー、デュークのリードを外し、同公園の西110丁目近くの丘を一緒に下っていたところ、デュークが突然倒れ斜面を滑り落ちたという。バークさんの通報により駆けつけたニューヨーク市警察(NYPD)の警官は当初、頭部の傷を見て銃殺の疑いをもったという。しかし武器や銃弾の確固たる証拠はなく、米動物虐待防止協会の検視局長により7日午後に行われた死体解剖でも射殺は否定され、拡張性心筋症が見つかった。
 NYPDは、監視カメラの映像に手がかりが残されていないか捜査を進めているが、傷は浅く頭蓋骨まで達しておらず、自然死の可能性が高いという。
 デュークはブロンクス区の高速道路に捨てられていたところを保護され、2011年のクリスマスに動物保護施設からバークさんに引き取られた。バークさんは毎日4、5回デュークを連れてセントラルパークに散歩に出かけていたという。
 デュークの突然の死に、同公園で犬を散歩させる飼い主の間では、何者かが犬を狙ったのではないかと不安の声が出ていた。