芸術で子どもの感性を豊かに ハーレムに新しい美術館が登場

 3日、マンハッタン区ハーレムに子ども向けの芸術作品を展示する「シュガーヒルこども美術館」が新たにオープンした。
 3〜8歳の子どもを対象に作られたこの美術館は、芸術に興味を持ってもらうため、ギャラリーに展示されている作品には物語形式の説明文が記載されるなどの工夫がなされている。同美術館のジェニファー・フィル・ライアン理事は「幼いころから芸術に触れ感性を豊かにすることは、将来的にどのような分野で働くことになっても大切だと思っている」と話しており、作品展示のほかにも粘土や絵の具を使った多彩な体験プログラムも用意されており、子どもたちの創造力を養うことができる場だという。
 また、この美術館は本の読み聞かせプログラムも実施している。ライアン氏は「本を通して自分の思っていることや考えを文章にし、誰かに伝えることは自主性を養ううえで重要」と述べ、また「その第一歩として本に触れる機会をたくさん作っていきたい」と抱負を掲げた。
 現在美術館では、日常生活や人間の身体をモチーフに描がれたサヤ・ウールフォークさんの作品を展示しており、色鮮やかな絵画は子どもたちの感性を刺激する。同美術館は今後、家族みんなで楽しめるプログラムや展示を開催していく予定だという。

Saya Woolfalkの展示(photo: Wade ZImmerman)