プレイボーイが全裸グラビア廃止 創業者のヘフナー氏も承認

 12日付のニューヨーク・タイムズ紙によると、雑誌「プレイボーイ」が来年3月から、同誌最大の売りものである女性のヌードグラビアを一掃する予定であるという。
 ヌードグラビアの一掃は、主席編集者のコリー・ジョーンズ氏が提案したもので、同誌の創業者で編集長のヒュー・ヘフナー氏(89)は先月、この提案を承認しているという。
 同誌は、1953年の創刊号の表紙に女優のマリリン・モンローさんを起用して話題を集め、世界的な男性娯楽誌として名を馳せてきたが、インターネット上に大量のヌード画像が出回るようになった現在、発行部数は75年の560万部数から80万部数に減少した。同誌を発行するプレイボーイエンタープライズの最高経営責任者スコット・フランダース氏は、「いまやワンクリックするだけで、ヌード写真やポルノが無料で見られる時代だ」と同紙に語っている。
 フルヌード写真は中止するが、プレイメイトと呼ばれるモデルの起用や挑発的なポーズの女性の写真の掲載は続けるという。また、新しいセックスコラムニストには女性を起用するというが、中央の袋とじページを継続するかなどについては検討中であるという。
 同誌のウェブ版では昨年8月から既にヌード写真を排除しており、サイト利用者の平均年齢は47歳から30歳に下がり、月間利用者数は400万人から1600万人に急増しているという。