被害者夫婦が新たな命授かる 事件から3年、子どものための基金も

 2012年10月に、マンハッタン区アッパーイーストサイドの高級アパートメントでベビーシッターに子ども2人を殺害された夫婦が先週、事件から3年を迎えたことをソーシャルネットワーキングサービス「フェイスブック(facebook)」に投稿した。夫婦はまた、新たな命を授かり、来年1月に子どもが生まれる予定であるとも発表し、各メディアが報じた。
 テレビ局CNBCの幹部ケビン・クリムさん(40)とマリーナさん(39)夫妻は2012年10月、3人の子どもの世話のために雇っていたベビーシッターのヨセリン・オーテガ被告(52)に、長女のルルちゃん(当時6)と長男のレオ君(当時1歳8カ月)をナイフで殺害された。同被告は当時、金銭問題を抱えており、勤務時間外に仕事をさせる夫婦に腹を立てていたという。2人を刺殺した後、同被告は自分の喉をナイフで切り付けたが一命を取り留め、殺人罪で起訴された。事件当時、次女のネッシーちゃん(当時3)は、マリーナさんと外出していたため難を逃れた。
 事件の後クリムさん夫婦は、「ルル&レオ基金」という非営利団体を設立し、子どものためのアートプログラムを支援している。基金により昨年は2300人の子どもたちが恩恵を受けたといい、ことしはその数を2倍に増やすことを目標としているという。