閉鎖の出入口に再開を求める声 利用客が増えても30年間閉鎖中

 ブルックリン区にある数多くの地下鉄駅の出入口が長年閉鎖されているのを受けて、近隣住民らから出入口の利用再開を求める声がニューヨーク州都市交通局(MTA)に寄せられている。
 同区ウィリアムズバーグやブッシュウィックなどにある多数の地下鉄の出入口は、1980年代に経費削減や治安の悪さを理由に閉鎖されたという。しかし、当時に比べ治安が良くなった今もこれらの出入口は閉鎖されたままで、ホールジー通り駅のJ線を毎日利用するという住民らからは、それらが利用できれば利便性が良くなるはずだと不満の声が上がっている。
また、2009年~14年にかけて同駅では利用客率が21%も増加しており、同区を訪れる人が急増している今、「閉鎖されている出入口を再開すれば、その近隣店舗などに人を呼び込めて、ビジネスがもっと盛んになるだろう」と閉鎖された出入口付近にあるアートギャラリーのオーナーは話している。
 ブルックリン区内にある多くの駅は地上を走る路線の駅であり、出入口が階段のため、閉鎖された場所が目立つという。