2009年、「ニュ〜ヨ〜〜〜ク♪」のメロディーで、歌にのせてあふれんばかりのニューヨークへの愛を発信した歌手のアリシア・キーズ(34)。市内出身、タイムズスクエア近くのヘルズキッチンで育ったという生粋のニューヨーカーである彼女が、市の秋の風物詩ともなった「ニューヨークシティマラソン」へことし初参戦するため、トレーニングに励んでいる様子。
07年にギリシャでフルマラソンに挑戦した過去をもつグラミー賞アーティストのアリシア。当時はその過酷さから、もう二度とマラソンになんか参加しないと誓ったという。そんな彼女を再び走らせる決意をさせたのは、「ことしのニューヨークシティマラソンを一緒に走らない?」という自身の弟からの一言。
フルマラソンがいかに大変かを知るアリシアの返事はもちろん「ノー」。しかし、同時に「ニューヨークは私の地元。走ってみたらいいじゃない?」との考えが彼女の頭をよぎった。車や地下鉄では何度も5ボローを通ったことがあるのに、自分の足で5ボローを走ったことはない、ということに気付いたビッグアップルの歌姫は、そこから「やってみたらいいじゃない?」の新たなスローガンを掲げ、練習に乗り出した。
アリシアがことしのニューヨークシティマラソン走ることは、彼女自身のためだけではなく、自身が共同創設者を務めるアフリカのエイズ患者支援団体「Keep a Child Alive」のためでもあるという。「エイズ患者の苦労に比べたら、マラソンのトレーニングなんて何でもない」と、毎朝午前5時半に起床し、子育てと家事、仕事をこなす2児の母。11月1日の開催まであと少し!