11月1日のニューヨークシティマラソンを前に、ニューヨーク市博物館では「ザ・ニューヨークマラソン:ザ・グレートレース」と題して、同マラソンに関するさまざまな歴史的事実を写真やビデオとともに展示している。国内外から多くのランナーが参加する世界で最も大規模なマラソン大会の1つで、全米でもシカゴ、ボストンと並び三大マラソン大会に名を連ねている同大会について、あなたはどのくらい知っている?
①第1回目の開催はいつ?
今から45年前の1970年。現在は5万人以上のランナーが5つの行政区すべてを回るが、第1回目は127人の参加者がセントラルパークを4周した。
②参加者の男女比に差はある?
2014年は男性約3万人、女性約2万人が参加。しかし、第1回大会は女性の参加が認められていなかった。当時、女性は男性の10分前か10分後にスタートするよう定められていた。翌年の同大会には6人の女性が参加したが、10分前にスタートした女性らは差別に抗議するためその場に座り込み、10分後に男性と同時に走り出した。
③ランナーへの水分はどのくらい用意される?
昨年度ボランティアがランナーたちに手渡した紙コップは230万個で、6万2000ガロン(約23万5000リットル)の水と3万2000ガロン(約12万1000リットル)のスポーツ飲料が消費された。
④同大会は誰が始めたの?
ルーマニア出身のマラソンランナー、フレッド・リボー氏。マラソンの発展に多く貢献したリボー氏の銅像はセントラルパーク内に設置され、毎年マラソン前の時期にはゴール近くのレストラン「タバーン・オン・ザ・グリーン」前へ移動される。多くのランナーたちが健闘を祈り、銅像の足を触るのが風習となっている。リボー氏は1994年に脳腫瘍のため死去した。
⑤ズルをしたランナーは?
最も悪質な“いかさまランナー”は、79年に出場したロージー・ルイーズ。10マイルを走った後コロンバスサークルまで地下鉄に乗り、その後ゴールへ登場した。5カ月後のボストンマラソンでも同様のいかさまを行い、両方のメダルをはく奪された。
知っていると何倍も楽しめる、同大会の豆知識はまだまだたくさん。続きはニューヨーク市博物館で!
※参考:www.nydailynews.com/life-style/26-facts-new-york-city-marathon-article-1.2403391