“コンクリートジャングル”のマンハッタン区を少しでも多くの緑で彩ろうと、今月21日までにニューヨーク市と民間団体によって100万本の木が植樹された。
2007年に開始された計画「ミリオンツリーNYCプロジェクト」は、人口が急増する今日でも、住民らが生活にゆとりを持つことのできる環境作りを目指し、8年間で100万本の樹木をニューヨーク市内の至るところに植えてきた。市とNPO団体の「ニューヨーク再生プロジェクト(NYRP)」によって進められた同計画のもと、ニューヨーク公園局の管理下にある公園や街路のみならず、個人が所有する土地などにも約25万本が植えられたという。ビル・デ・ブラシオ市長は「植えられた樹木は全てのニューヨーカーに、快適な暮らしを保障すべく頑張ってきた市の努力の証。住民らが力を合わせたからこそ成し遂げられた」と感想を述べた。
記念すべき100万本目の樹木は、ブロンクス区にあるジョイス・キルマー公園に植えられた。「緑の多い、自然が豊かな環境に囲まれて暮らすことは健康によいと証明されており、最近の研究では寿命や脳の発達、出生率に影響してくることが分かっている。人間が自然とともに生きることで、生活の質が改善していくだろう」とNYRPのデブラ・マートン氏は述べている。