近年市内の学校において、ニューヨーク市教育局(DOE)が実施している「ラーニング・パートナーズ・プログラム」が功を奏しているという。
同プログラムは、DOE局長カーメン・ファリーニャ氏が提唱する教育改革構想の一環で、市内の各学校が協力し、教師の質の向上を目指すというもの。ファリーニャ氏は、同局長に就任した2014年の春から、市の21校で同プログラムを試験的に開始した。現在では、146校が同プログラムに参加している。
イースト・ブルックリン・コミュニティー高校では、同校の科学教師デボラ・シェーファーさんが教える、気候変動の授業に、ウィリアムズバーグのグリーンスクール、ブラウンスビルのブルックリン・デモクラシー・アカデミーなど他校の教師が参加した。
同プログラムでは、各校の得意とする分野や関心ある分野により、3〜8校ずつで異なった題材に重点を置いたグループを作り、それぞれの目標に取り組む。同プログラムは、新人教師や生徒の指導に悪戦苦闘する教師が教育計画を立てるのに大変効果的であると考えられている。
DOEの調査によると、昨年同プログラムに参加した学校の90%が、協力校から学んだことにより、好ましい変化をもたらしたと答えている。