ニューヨーク州都市交通局(MTA)での任務に就くべく、過酷な訓練を経て交通警察犬としての認定を受けた19匹が新しい名前を与えられ、21日に職務交付式を迎えた。
今回新しく交通警察犬としての認定を受けたジャーマン・シェパードやラブラドールなど19匹は、2週間ほどの訓練課程を終え、認定式では殉職した警官や兵士たちの名にちなんで命名された。
1989年当時、新人警察官で、強盗殺人犯の逮捕現場で息子のアンソニー・ドイヤーさんを亡くしたというマージュ・ドイヤーさんは、1匹の警察犬に「ドイヤー」という名前が付けられたとの報告を受けた。また、世界同時多発テロ発生時にグラウンドゼロで任務に就き、それが原因で呼吸器疾患を発症し死亡した元警部のジェームズ・ザドロガ氏の名前も1匹の犬に名付けられた。
認定式では、現場に命を捧げた警察官や兵士らの名誉が称えられ、「常に危険と隣り合わせの状況にいても、毎日の任務を精一杯務める交通警察官らの仕事への理解が広まれば」とMTAのマイケル・コーン警察長官は話した。
現在MTA警察にはおよそ50匹の警察犬が任務に就いており、爆発物や事件の重要な証拠の早期発見などに努めているという。