「ナショナルデイ・オブ・プロテスト」 あの監督も参加、各地でデモ

 警察官らの悪事に抗議し改革を求める市民の集会が22日、ブルックリン区キャドマン・プラザで行われ、約150人の参加者がデモ行進を行った。
 この集会は、1996年から毎年同日に全米で開催される「警察の非道を咎める抗議の日(National Day of Protest to Stop Police Brutality)」の一環として行われたもので、警察官らの行動により家族を亡くした遺族など、参加者はそれぞれの経験談や歌、詩などを披露し、警察官らの行きすぎた行為に抗議の声を上げた。
 途中参加者の一部が、集会の場に招集されたニューヨーク市警察(NYPD)の警察官とこぜりあいになる場面も見られたが、NYPDによると、これまでに逮捕者やけが人は出ていない。
 また同日、タイムズスクエアでも同様の集会が開催され、女優のジーナ・ベラフォンテさんや映画監督のクエンティン・タランティーノさんなど有名人が参加し、亡くなった市民の名前を読み上げたほか、遺族が警察の説明責任を求める抗議声明などを発表した。
 この日招集された警察官は全員、20日に殉職したランドルフ・ホルダー巡査の栄誉を称え、胸に黒いリボンを着用していたが、これに対し警察への抗議デモを延期するか聞かれた発起人の1人は、「警察官がわれわれの大切な子どもたちを殺すのをやめない限り、集会の延期などは考えない」と話した。