ニューヨーク州のメインバスターミナルであるポート・オーソリティー・バスターミナルを解体修理し、近くに新しいターミナルが建設される計画がニューヨーク・ニュージャージー州港湾公社(PA)理事会の会合で22日、承認された。
マンハッタン区42丁目と8番街に建つポート・オーソリティー・バスターミナルは昨年だけでも6600万人が利用する大型バスターミナルだが、最近は老朽化が目立ち、現在9000万ドル(約108億円)で、新しいトイレの設置や雨漏りする天井の修復、携帯電話の電波状況の改善を含むリノベーションが行われている最中だ。
今回のPA理事会が承認した案では、現ターミナルを建て直し、さらに新ターミナルを9番街と11番街の間に建設するという。同ターミナルのデザインは公募し、コンペティション形式で来年9月までに決定するよう提案されている。
新ターミナルは今まで通り地下鉄の駅と直通するようにし、隣には多段式のバス停建設も検討されている。また、場所を移すことでリンカーントンネル付近の混雑を少しでも緩和できるのではないかという期待も寄せられている一方、費用がさらに100億ドル(約1.2兆円)ほどかかることが懸念されている。