◆度々見逃されるポイント:肋骨のジョイントは背中と胸の安定性に左右されます
肋骨のジョイントは胸部の安定性に関係します。私の経験では、これらのジョイントの歪みは日常的に見られる症状です。実際、このコラムを読んでいるあなたの肋骨も2~3本歪んでいるかもしれません。肋骨の歪みは見つけにくいため、この重要な組織を見直すべく、胸部の検査をし、どうして歪むのか、いかにして歪むのかを調べてみましょう。
◆12対の骨からなる肋骨
肋骨は12対の骨から構成されています。1番目から10番目の骨は胸部の胸骨につながり、骨の末端は脊椎につながっています。11番目と12番目の骨は脊椎につながっていますが、胸骨にはつながっておらず浮いた状態です。肋間部には神経が走っており非常に敏感なため、些細な刺激でも激しい痛みに襲われます。
肋骨に歪みがある場合、胸部に圧迫を与えると鈍痛を感じます。ひどくなると、まるで胸を刺されたような鋭い痛みを感じます。
肋骨に問題があるときは、患部の上下の骨にも問題が起こります。患部付近にある、何本もの骨の歪みや胸部全体にわたる筋肉痙攣もまた、よくある症状です。もし何本も歪んでいるときは、〝極度の猫背になる〟という姿勢の問題が発生します。
◆心臓麻痺に似た症状
肋骨の歪みがひどい場合は、胸の左側に痛みが走ります。こういう症状が起こると、しばしば心臓麻痺と勘違いします。病院に行って初めて、心臓麻痺ではなかったことをドクターに告げられます。胸の痛みの原因が肋骨に関係していたと分かったときも、循環器の検査は重要なので、受診することをお勧めします。
肋骨の歪みは突き刺さるような痛みをもたらしますが、笑ったり、咳をしたり、くしゃみなどをすると、よりひどい痛みを感じます。肋骨の神経が骨の間を走っているので、痛みが神経に沿って走るのです。前かがみになり、細かく息をすると痛みが軽減されます。
当院の患者さんの中にも、肋骨の歪みをもつ人はたくさんいます。綿密な検査と的確な治療がとても大事です。
プロフィール
Dr.ロバート・F・コレス
ラトガース大学卒業、NYカイロプラクティックカレッジ卒業、35年の実績・慢性神経の痛み治療の専門医
ジャパニーズ・アメリカン・カイロプラクティック・オフィス
211 E 43rd St, Suite 609(bet 3rd & 2nd Ave), NYC
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