マンハッタン区アッパーウエストサイドで2日朝、廃校となった校舎の天井が崩壊し、2人のけが人を出す事故が起きた。
同日午前7時20分ごろ、同区ウエストエンド・アベニュー555番地にある、現在使用されていない校舎の地下部分の天井の一部が倒壊したとの連絡を受け、ニューヨーク市消防局(FDNY)の消防士65人が駆け付けた。事故現場にいた2人が負傷し、1人がセント・ルークス病院に搬送され手当てを受けたが、別の1人は治療を拒否した。
87丁目とウエストエンド・アベニューの角に建つ同建物は、カトリック教の私立校、セント・アグネス男子高校の校舎として使用されていたが、財政難に陥っているニューヨーク大司教会区による、過去数年間にわたる歴史上最大規模の大幅な再編成により、2013年6月をもって廃校となっていた。
同校の跡地には、アパートビルが建設される予定となっている。建物が倒壊した原因や負傷者の状態などは、現時点で明らかになっていない。
同事故が起きた3日前の10月30日には、取り壊し作業が行われていたミッドタウンのビルが崩壊し、建設作業員が1人死亡するという事故が起きている。