米国の非営利調査報道団体、センター・フォー・パブリック・インテグリティ(CPI)は8日、各州の政府を評価する最新の調査報告を発表し、ニューヨーク州の政府は下から2番目のDマイナスの評価を受けた。
同州政府は政治的説明責任と透明性において61ポイントを獲得し、ニューハンプシャーやフロリダと並び30位となった。2012年に行われた前回の調査で同州政府の評価はDであり、今回は若干評価を落とす結果となった。
全米でC以上の評価を受けた州はゼロで、最高でもCマイナスだった。これを受けた州はカリフォルニア、コネチカット、アラスカの3つのみ。調査会社、ニューヨーク・パブリック・インタレスト・リサーチ・グループのブレイアー・オーナー氏はこの結果について、「米国の政府にとって悲しい結果となった」と述べている。また同報告が前州議会下院議長、シェルドン・シルバーの詐欺罪や賄賂罪に対する裁判の真っただ中で、また前上院多数党院内総務、ディーン・スケロスの賄賂罪についての裁判が始まる前日にされたことからも、「倫理的観点から見ても、昨今の政治的汚職を振り返ると同州にとってこの評価は妥当である」と分析している。