ニューヨーク市警察(NYPD)は12日、マンハッタン区のペンシルベニア駅で9日に起きた発砲事件に関与した疑いのある男の身柄を拘束した。
ビンセント・アーコナ容疑者は9日午前、現在逃亡中のフランシスコ・アルシナ容疑者(23)と8番街490番地にあるマクドナルドにいたところ、アルシナ容疑者が麻薬密売の縄張り争いが原因で、エンジェル・キニョネス(43)、ウイリアム・ランボイ(45)、エド・トレス(48)と口論になった。両容疑者は、店を出て近くのA、C、E線の地下鉄駅入口に向かった3人の後を追い、アルシナ容疑者が駅で3人に発砲。キニョネスはその場で死亡が確認され、ランボイとトレスはベルビュー病院で手当てを受けた。両容疑者は、もう1人の男とともにメルセデスベンツに乗り逃走したという。
アーコナ容疑者は12日午前4時ごろ、ブロンクス区グランドコンコース1650番地にあるブロンクス=レバノン病院を訪れ、偽名を使って心理学鑑定を受けようとしたが、指名手配書に載った男に似ていると気づいた職員が警察に通報したため、駆け付けた警官に身柄を拘束された。
同容疑者は、実名の記載された医療補助カードを使って、薬剤の投与を受けようとしていたという。