ニューヨーク市最大級の拘置所があるライカーズ島の警察グッズショップで受刑者を侮辱するかのようなメッセージがプリントされたTシャツが販売されており、波紋が広がっている。
問題となっているのは、「ミランダ警告(一定の告知が被疑者に対してされていない状態での供述は、公判で証拠として用いることができないとする警告義務のこと):痛い目にあいたくなければ口ごたえするな」、「逆らうヤツははり倒すだけ」などというキャッチコピーがプリントされているTシャツだ。これらはライカーズ島にあるニューヨーク市警察公認の警察グッズショップで販売されている。ショップマネージャーのブライアン・マルティネス氏は「おもしろいジョークだと笑いながら、多くの人が買っていく人気商品」と述べている。しかし、ライカーズ島の拘置所では最近看守による受刑者への暴力行為が多数発覚しており、横暴な看守の態度をジョークとして表現するこの商品は受刑者を蔑み笑うものだと、反発の声が上がっているという。
このショップでは看守の制服なども販売されているが、看守の1人、ジョージ・リビエラ氏は「拘置所内暴力が問題となっている今、このようなものを販売するのは軽率だと思う」と話しており、息子が受刑者だというキャロライン・ドゥーク氏も「このTシャツは受刑者の人権を完全に無視する侮辱的なものだ」と批判している。