ニューヨーク市の交通支援団体ライダーズ・アライアンスは23日、クイーンズ区のラガーディア国際空港(LGA)へ運行するニューヨーク州都市交通局(MTA)のバス、Q70を無料のシャトルバスとする案を発表した。
地下鉄利用者にとってクイーンズ区の地下鉄駅と同空港を結ぶ主要な交通手段の1つであるQ70には、ウッドサイド/61丁目駅またはジャクソンハイツ駅、ルーズベルト・アベニュー/74丁目=ブロードウェー駅で下車し、各ターミナルから乗車することができる。しかし同団体が発表した報告書によると、同空港利用者の12.5%しか地下鉄やバスを利用していないという。
同団体の代表ジョン・ラスキン氏は、Q70が無料のシャトルバスになれば地下鉄の利用者も増え、MTAに利益をもたらすのではとの考えを示しており、同路線を利用する700人を対象に行った調査と、MTAの統計を分析した結果、同路線が無料のシャトルになれば、およそ21万3000人が新規にMTAの交通機関を利用するようになると推定されている。
しかしMTAの広報担当官ケビン・オーティス氏は、「バスの利用者が増加すれば、本数を追加する必要に迫られコストが上がり、無料化により地下鉄利用者が増えるという確証はない」と提案に否定的な発言をしている。