最近ハリウッドに次ぐ名作映画発信の地となりつつあるニューヨークに、映画製作専門の大学院が開校したことで、さらなる映画ビジネスの発展に注目が集まっている。
ことし創立されたのは、ニューヨーク市立大学(CUNY)およびブルックリン大学が合同で開校したバリー・R・フェイルステン映画製作大学院。ブルックリンにあるこの映画製作専門学校は6万8000スクエアフィート(約6300平方メートル)の広さを誇る広大な敷地内に、プロも使用する本格的な撮影セットが完備されている。また、4000スクエアフィート(約370平方メートル)の撮影スタジオをはじめ、舞台、4K音質システム完備のスクリーニングルームなどの設備や機材が揃っており、最高の環境で映画製作が学べるという。
また、多くの映画製作学校で課題となっている莫大な学費に関しても、同大学院の受講料は一般的な映画専門学校の学費の3分の2程度であり、生徒の金銭的負担を柔らげるよう奨学金制度も多種用意されている。加えて、映画専門学校に通う多くの生徒たちが抱えるもう一つの問題である、授業料に含まれない撮影費用の負担を軽減しようと、2017年にはニューヨーク市長のメディア基金から助成金が出されることも決まっている。
学生の半数は女性だといい、男性社会である現在の映画界に新しい風が吹くか注目だ。