ブルックリン区プロスペクトパークで人気のピザ屋「フラニーズ」が、全てのメニューにおいて3%の値上げをすると発表した。話題となっているのは、その理由だ。共同経営者であるフランシーヌ・ステファンズさんによると、米医療保険制度改革、通称オバマケアの遂行に伴い、会社が従業員の保険料支払いを賄うために必要なことと説明している。
ステファンズさんは、イーター・ニューヨークの取材に対し、「シェフを含む、正社員など50人以上の従業員がオバマケアの施行によって医療保険に加入したため、会社はその料金を負担している。年間で20万ドル(約2500万円)になると見積もっており、そのコスト分を賄うために3%値上げすることを決めた」と述べている。値上げ後には、ディナー時でパスタメニューは19ドル、ピザは22ドルになるという。
サービス業に従事する従業員の最低賃金が時給15ドルになることに伴い、チップ制度を廃止し、全てのメニューの値上げに踏み切るレストランが出たことが話題となっていたが、施行されておよそ2年を迎えるオバマケアのあらは、こんな形で明らかになるとは赤子を裸にしたようだ。