ニューヨーク州都市交通局(MTA)はこのほど、マンハッタン区ミッドタウンとアッパーイーストサイドに、ハイヒールでも安心して上を歩くことのできる、新しいデザインの換気口用の格子蓋を設置した。
MTAが、「ハイヒールのかかとが挟まらないよう、格子の隙間を縮めた」というこの格子蓋は、55丁目のパーク街とマディソン街の間と、2番街の63と96丁目付近にそれぞれ設置された。ニューヨーク・ポスト紙の記者が、55丁目の現場を路上観察に訪れたところ、「およそ6割の女性はかかとが挟まることなく通行しており、改良の効果はある程度認められた」と述べている。
だが女性の靴は実に多様で、かかとの太いブロックヒールが流行している一方で、より細くてシックなピンヒールを愛用する女性も多く、今回も残り約4割の女性はかかとが挟まるか、または格子蓋を避けて歩いていた。
これについてMTAは「換気口の意味がある格子蓋にはある程度の隙間が必要で、これをなくしたら換気ができなくなってしまう。かかとが挟まる事故をできるだけ減らしたいが、女性のハイヒール全てに対応するのは難しい」と述べた。