マンハッタン区西34丁目と8番街にあるジェームズ・A・フェアリー郵便局で10日、毎年恒例の「オペレーション・サンタクロース」が始まった。
米郵政公社(USPS)が米国各地の郵便局で実施しているこのプログラムは、子どもたちがサンタクロースに宛てて書いた手紙を閲覧希望者に公開し、希望者はその中から手紙を選び、その贈り物を買って寄付することで願いを叶えるというもので、1912年から100年以上も続けられている。
毎年多くの子どもたちから送られてくる手紙に対して、郵便局が一般市民にサンタの代わりを呼びかけるのだが、おもちゃや自転車、ブーツといった「欲しいものリスト」にも景気の動向がみてとれるという。
同郵便局の担当者デール・ブラハムさんは取材に対し、「ことしは食料品のお願いや、親が家賃を払えず困っている、といった内容の手紙をよく見る」と述べた。
寄付を希望する人は、郵便局でIDを提示すると子どもたちからの手紙(個人情報は伏せられている)が閲覧できる。寄付したい案件が決まったら、申し込みをして品物を買いに行き、後日包装したプレゼントを郵便局へ預けるという仕組みになっている。
実施している郵便局のリストなど、詳しい情報はwww.operationsanta.comまで。