市が成績の悪い学校を閉鎖 ブロンクス区の3校、半年後に

 ニューヨーク市教育局(DOE)のカルメン・ファリーニャ局長は14日、ブルックリン区にある学業成績の悪い公立校3校を、来年6月に閉鎖する考えであることを明らかにした。
 閉鎖が計画されているのは、スクール・フォー・アーバン・エンバイロメント(SFUE)、ファンデーションズ・アカデミー高等学校、ピース・アカデミー中等学校の3校で、いずれも過去数年間にわたり入学者数が減少し、生徒の成績は下降していた。SFUEでは、2014年および15年の読解の試験に合格した生徒はおらず、ピース・アカデミーでは合格者はわずか2%だった。
 閉鎖には、2月に実施される市の教育方針委員会による承認が必要となる。閉鎖が確定すれば、これら3校に通う約217人の生徒は市内の他校に振り分けられ、二十数人の教師や学校管理者らも、市の別の学校に配属される。
 成績の悪い学校の閉鎖は、マイケル・ブルームバーグ前市長就任時に推し進められ、数十校が閉鎖となり、当初批判を浴びたが、その後の調査により、一定の生徒の成績向上への効果が認められている。
 チャータースクール以外の学校の閉鎖は、ビル・デ・ブラシオ市長就任以来、これが初めてとなる。デ・ブラシオ市長は市長選キャンペーンで、学校閉鎖の停止を公約していたが、成績の悪い学校を閉鎖する可能性はあると公言してきた。