ニューヨーク市立の小学校で提供される朝食の約70%がゴミとして捨てられていることが分かった。生徒からは、捨てる理由として、とても食べられたものではないとの声が上がっている。
市が積極的に進めている朝食プログラムでは、子どもたちに学校で朝食を提供しているが、その朝食の内容に問題があると、ニューヨーク市教員連盟のマイク・マルグルー会長は話す。同氏によると、賞味期限切れの冷凍パンケーキが提供されたり、時には既に腐っている牛乳が出てくることもあるという。同氏は、公式発表のなかで「味がおかしくて食べられないと、たくさんの食料が捨てられており、問題となっている。ニューヨーク市教育局(DOE)の管理体制が整っていないのではないか」と指摘する。
同氏は、ことしから新たに300校がこの朝食プログラムに参加するようになったため、品質管理が徹底されていないのではないかと述べている。また、昨年までカフェテリアで朝食が提供されていたが、プログラムの参加率を上げようと教室で朝食をとるように変更になったことに対し、保護者からは「授業の時間の妨げになる」という苦情も寄せられている。DOEは「保護者や学校関係者に安心してもらえるプログラムになるよう、改善していきたい」と述べている。