昨年12月に2人のニューヨーク市警察(NYPD)警官が殉職してから1年。20日、2人を哀悼する式典が行われ、NYPDの同僚らとともに家族、友人が一堂に会した。
ブルックリン区の第84管轄署には、およそ300人が参列し、勤務中に撃たれて死亡したラファエル・ラモスさん(当時40)と同僚のウェンジャン・リューさん(当時32)を偲んだ。
ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は、式典で「1年前に、NYPDの勇士が襲われた。われわれの重んじる価値に対する攻撃で、われわれの失ったものは大きい」と述べた。NYPDのビル・ブラットン本部長は、「彼らの死を決して無駄にはしない」とかつての部下をねぎらった。
ラモス警察官の妻、マリッツアさんは夫の名前で基金を設立した。また、大学卒業後にNYPDの警官になるために入庁を考える、長男のジャスティン君の将来を心配しているという。
昨年12月20日に、ラモスさんとリューさんはブルックリン区を見回り中、パトカーの車内にいたところを、イズマイル・ブリンスリー容疑者(当時28)に射殺された。容疑者はその後自殺を図った。警察による一般市民への過剰な行使に対する報復および抗議が動機だったとみられている。