米国自動車協会(AAA)北東支部およびニューヨーク・ポスト紙が分析したデータによると、ニューヨーク市にある在米公館に外国から派遣されている外交官が、2015会計年度に犯した駐車違反の数が、4747件に達していたことが分かった。このうち、2384件が停車禁止区域、209件が消火栓付近、119件がバス停での駐車、また85件がマンハッタン区以外の地域での二重駐車だった。
外交官による駐車違反が最も顕著にみられたのはマンハッタン区東43丁目の2と3番街の間で、216件の駐車違反呼び出し状が発行されている。単独で43件の呼び出し状を発行された車両もあった。
ポスト紙が昨年3月に報じたところによると、外交官は21万9902件の駐車違反で、市に総額1600万ドル(約18億円)以上の罰金未払金の支払い義務を負っているという。中でもエジプトの外交官の違反が最も多く、1万8008件の呼び出し状が発行され、197万ドルが未払いであるという。違反を犯した外交官は罰金を支払うかナンバープレートを返納するとのルールが決められたが、1600万ドルの未払金のほとんどは、それ以前の違反によるものだという。
同年度に米国の政府関係者に発行された駐車違反の呼び出し状の数は1400件だった。