D・ボウイさんがNYに遺したもの 自宅アパートに弔問者絶えず

 英ロック歌手のデビッド・ボウイさん10日、がんのため69歳で亡くなった。音楽家や俳優など、さまざまな芸術分野で才能を発揮したボウイさんは、マンハッタン区ソーホーにアパートを持つニューヨーカーでもあり、多くの市民に愛されてきた。
 同じく英国出身で元ビートルズのポール・マッカートニーさんは、2001年9月11日に発生した米同時多発テロの追悼コンサートをマディソン・スクエア・ガーデンで企画した際、ボウイさんに出演を依頼。ボウイさんはサイモン&ガーファンクルの「アメリカ」と、自身の歌「ヒーローズ」を歌い、ニューヨーク市民を元気づけた。またファッションにおいても常に時代の先端を行き、その中性的な魅力からニューヨークのLGBTQコミュニティの人々にとって象徴的存在だった。
 なお、市内の劇場、ニューヨーク・シアター・ワークショップでは、ボウイさんの曲をもとにしたショー「ラザラス」が上演されており、1月20日まで追加公演が決まったところだった。
 ラファイエット通りのボウイさんの自宅前は花束を供える市民が後を絶たない。

フェンスで囲まれた自宅前には花束やキャンドル、 メッセージが多く手向けられた (photo: Hibiki)