米マイクロソフト(MS)が提供する閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー(IE)」のセキュリティー対策などのサポートが、米国時間の13日から最新版のみになる。サイバー攻撃が高度化し、それに対する修正作業の負担が大きくなっているため、複数あるバージョンのうち古いタイプへの対応を終了することで開発費用の抑制につなげる。
マイクロソフトの日本法人では、13日夕方まで電話などでのサポート対応は受け付けるという。今後は利用者に最新版を使うよう促す。
IEは、MSのパソコン向け基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」で使用が推奨されている。現在、OSとしてサポートしているのは「ビスタ」「7」「8.1」「10」の4種類。8.1と10ではIE11しか対応していないが、ビスタはIE7~9、7はIE8~11を使えるようサポートしてきた。今後、ビスタはIE9、7はIE11にしぼる。
マイクロソフトはIEについて、情報漏れ対策などの対応プログラムを随時、提供している。最新版だけでなく古いものでも作業が必要なため、開発費用が膨らんでいたという。